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第33回 事業計画書の数字の裏付け 〜PL計画書の考え方〜


資金調達の審査では、「売上見込み」や「利益計画」に現実味があるかが常に問われます。つまり、どんなに立派な理念を書いても、数字に説得力がなければ融資は通りません。


今回は、創業融資や追加融資で必須となる**「PL(損益計算書)計画書」**の作り方について、審査官の視点を交えながら分かりやすく解説します。


🧾 1. PL計画書とは?


PL(Profit and Loss statement)とは、**「一定期間の収益と費用の見通し」**を示す書類です。通常、月次または年次で作成し、3年分を提出します。


📊 主な構成要素は以下の5つです:

区分

内容

売上高

提供する商品・サービスの売上見込み

月50件 × 単価5万円=250万円

売上原価

商品の仕入れや製造にかかる費用

仕入原価・外注費など

販売管理費

事業運営の固定費

人件費・家賃・広告費など

営業利益

売上-原価-経費

事業の実力を示す指標

経常利益

営業利益+その他収益-その他費用

実質的な利益水準

📈 2. 数字の裏付けは「根拠の一行」で決まる!


事業計画書で最も多い失敗は、「売上〇〇万円」とだけ書いて根拠がないケースです。

担当者は必ずこう考えます👇

「なぜその数字になるのか?どういう計算式なのか?」

そこで大切なのが、**“根拠の一行”**です。

💬 例:美容サロンの場合

来店数20名 × 客単価8,000円 × 稼働率80%= 月売上128,000円 → 年間1,536,000円

👉 「単価 × 数量 × 稼働率」という形で算出すると、数字の裏付けが明確になります。


💹 3. 利益率は「業界平均+α」を意識


利益率が高すぎると、「この人は数字を理解していない」と見られてしまいます。


📊 目安:

  • 小売業・飲食業 → 営業利益率3〜10%程度

  • サービス業 → 10〜20%程度

理想的な成長ストーリーは以下の通りです。

🕐 成長ストーリー

  • 開業初年度:黒字ギリギリ(または軽微な赤字)

  • 2年目:黒字転換

  • 3年目:安定黒字


⚙️ 4. 固定費と変動費を分けて考える

費用の種類

内容

固定費

売上が上下しても変わらない費用

家賃・人件費など

変動費

売上に比例して増減する費用

仕入・外注費など

📍 損益分岐点分析を行うと、どこまで売上が落ちても耐えられるかがわかります。

例:固定費50万円、売上総利益率50%→ 損益分岐点売上:50万円 ÷ 0.5 = 100万円

つまり、月商100万円を超えれば黒字という目安になります。


💻 5. Excelでの作成手順(簡単版)


1️⃣ 売上計画シート → 月次で「単価 × 件数」を入力2️⃣ 経費一覧シート → 固定費・変動費を分けて整理3️⃣ 損益計算書(PL)シート → 売上-原価-経費=営業利益を自動計算4️⃣ 年間合計を算出し、3年間の推移をグラフ化


💡 面談時に「この数字の根拠は?」と聞かれても、即座に説明できるよう準備しておきましょう。


💰 6. 損益計画と資金繰り表の関係

PL(損益計画)は「儲けの計画」資金繰り表は「お金の流れの計画」です。


💬 つまり:

  • PL → 利益が出るかを確認する

  • 資金繰り表 → 現金が足りるかを確認する

観点

損益計画(PL)

資金繰り表

目的

収益性の確認

資金の流れの確認

着眼点

利益

現金残高

主な構成

売上・原価・経費

入金・出金・残高

審査官の質問

「儲かるのか?」

「お金は回るのか?」

⚠️ PLで黒字でも、入金が遅れたり在庫が増えると資金繰りは悪化します。逆にPLが赤字でも、現金残高が十分にあれば倒産しません。この違いを理解しておくことが重要です。


✅ 7. 数字上の整合性と事業計画書の整合制が重要!


融資審査では、「事業計画書のストーリー」と「PL・資金繰り表の数字」に矛盾がないかを厳しく見られます。


🚫 よくある不整合例:

  • 月商100万円と書きながら、PLでは月50万円の売上しかない

  • 従業員1名と書きながら、経費には3名分の給与を計上している

こうした矛盾は即座に不信感につながります。


💡 数字上の整合性が取れていること、そして事業計画全体が論理的に一貫していることが、融資通過率を大きく左右します。


📌 まとめ

✔ PL計画書=儲けの見通し

✔ 資金繰り表=お金の流れの見通し

✔ 両者の整合性と、事業計画書との一貫性が最重要


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